MaaS(マース)とは、「Mobility as a Service」の略。従来の交通手段・サービスに、自動運転やAIなどのさまざまなテクノロジーを掛け合わせた、次世代の交通サービスのこと。
本記事では、各企業のMaaSアプリの事例を紹介。また、ウォーターフォール開発、アジャイル開発の2つの手法を軸にアプリ開発手法解説しています。
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目次
次世代型交通サービスとして注目を集めるMaaS。従来は、「複数の交通手段を利用する際の移動ルートを最適化し、予約・運賃の支払いを一括で行えるサービス」と定義されていましたが、近年では、MaaSの概念はさまざまな領域に拡張し続けています。
従来の交通系サービスのみならず、物流や決済などの領域にも拡大。自動運転やスマートシティのようにAIやIoTを活用したサービスや、コロナ禍の社会情勢に合わせた混雑情報や近距離移動といったサービスも次々に登場しています。
本記事は、数あるMaaSのなかでも、アプリを通じて利用できるサービスに焦点を絞って紹介しています。
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各企業のMaaSアプリ開発事例を紹介します。
S.RIDEは、ワンアクションで最寄りの車両を呼べるタクシー配車サービス。株主である都内タクシー事業者が保有する1万台のタクシー車両(都内最大規模)が対象になっています。
アプリ開発に際し、既存のアーキテクチャを拡張して最適化する方法を選択することで納期を短縮し、スピード感を持ってサービスリリースを行うことに成功しています。
ユーザーが乗車予定地と目的地を入力するだけで事前に運賃を確定させられる事前確定運賃サービスに対応するなど、新たなタクシー利用体験を提供しています。
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https://monstar-lab.com/dx/portfolio/case_sride/
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オプティマインドは、組合せ最適化技術を活用した物流配送最適化の分野で世界トップクラスの研究実績とアルゴリズムを保有する、名古屋大学発の物流べンチャー。
同社は、物流業界で深刻化している高齢化に伴うドライバーの不足を解消すべく、配送ドライバーの業務サポートと業務フローの脱属人化につながる新規サービス開発を企画。
配送業務に携わるドライバーの声を活かして改善を繰り返すことを念頭に、プロジェクトはアジャイル開発でスタート。プロジェクト開始から約6ヶ月という短期間で、ネイティブアプリをリリースしました。
ドライバーアプリはモバイルアプリ化したことでGPSの取得が安定するとともに、走行データの取得精度が向上。多くの配送業者に導入されることで、配送データの学習がより進化することが期待されています。
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https://monstar-lab.com/dx/portfolio/case_optimind/
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「配達アプリ」は、地図・位置情報の周辺領域に強みを持つゼンリンデータコムの、配達ドライバーの業務効率を上げるためのモバイルアプリ。
住宅地図の持つ強みや配達ドライバーのニーズを踏まえた、繰り返し利用することでメリットを得られるようなUI/UX設計・デザインを重視し、利用者へのリサーチを実施。
ゼンリン住宅地図上で、配達指定時間・宅配ボックスの有無といった配達業務における重要な情報の確認やメモの管理を可能にしました。
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https://monstar-lab.com/dx/portfolio/case_zenrin/
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「Careem NOW」は、ドバイを拠点に周辺15ヵ国120 都市に配車サービスや決済事業を展開するCareem(カリーム)独自のフードデリバリーサービス。
「Careem NOW」のアプリ開発に際し、サービスの技術基盤を新たに開発するのではなく、Careemの既存サービスの仕組みを応用。新たに開発が必要な要素を絞り込むことで、4ヶ月弱という短期間でのローンチを実現しています。
本サービスは「新しいフードデリバリーサービス」として地域ユーザーからの支持を獲得。現在はUber社に買収され、 中東地域におけるリーディングサービスの座を不動のものにしています。
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MaaSアプリ開発には大きく分けて「ウォーターフォール開発」「アジャイル開発」の2種類の開発手法があります。
ウォーターフォール開発は、すべての要求に対し、『企画→計画→設計→実装→テスト』の各工程を段階的に終わらせていく手法。
ウォーターフォール開発では、最初の段階で完璧な要件定義と設計を行うことが不可欠。MaaSアプリの場合、対象とする交通手段・サービス、決済方法の洗い出しや、地域の課題のヒアリングをもとに要件定義・設計を行います。
仕様が完璧にフィックスできていて、途中で変更する可能性が低いプロダクトや、予算や納期が定まっていて変更できないプロジェクトに向いている開発手法です。
◎ウォーターフォール開発のメリット・デメリット
◆メリット
・予算が立てやすい
・チームメンバーのアサイン計画が立てやすい
◆デメリット
・開発の途中で要件の変更や設計の不備が見つかってしまうとダメージが大きい
→再見積もりや予算の増加、納期の遅延の原因になる
アジャイル開発は、リリースまでの期間が短く、開発途中の仕様変更・要件変更にも柔軟に対応できる新しい開発手法。『計画→設計→実装→テスト』といった開発工程を機能単位の小さいサイクルで繰り返すのが特徴です。
★アジャイル開発について詳しくはこちら
初めに要件定義や設計を細部まで煮詰める必要がないので、素早くビジネスをスタートさせたい場合や、ユーザーテストで得られた意見やデータを活用して改善を重ねたい場合にも適しています。
実際のユーザーの意見をもとに改善を重ねることで、UXの向上や、実装すべきシステムの取捨選択が可能。また、ユーザーデータの収集・蓄積を同時に進めながらAIを育てられるため、リリース前までにまとまったデータが用意できなくてもデータドリブンなシステムを開発できます。
◎アジャイル開発のメリット・デメリット
◆メリット
・優先度の高い重要な機能から着手できる
→素早くサービスインすることが可能。ビジネスのスタートを早めたい場合に有効。
・仕様変更・要件変更に強い
◆デメリット
・発注段階では最終的な費用の総額を試算することが困難
・全体的なスケジュールのコントロールが比較的難しい
★アプリ開発費用について詳しくはこちら
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MaaSアプリ開発は、そのアプリの性質や状況に応じた開発手法を選ぶことが重要です。
一方で、アプリ開発や新規サービス開発において、開発途中の仕様変更や要件変更はつきもの。アジャイル開発なら、優先度の高い重要な機能から効率よく着手し、徐々に必要な機能を追加することが可能です。
リリースまでの期間が短く、素早いサービスインが求められる場合や、アプリユーザーの意見を反映した改善を行いたい場合にも適しています。
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モンスターラボは、約20年にわたるサービス・プロダクト開発実績から得られたデジタル領域の知見や技術力を活かし、デジタルプロダクト開発事業を展開しています。
先端テクノロジーに対応した高度なIT人材があらゆるプラットフォーム上での開発を支援します。アジャイル開発とDevOpsによる柔軟な開発進行や、国内外のリソースを活用したスケーラブルな開発体制の構築も可能です。 また、リリース後の保守運用や品質向上支援まで伴走可能です。
モンスターラボが提供するサポートの詳しい概要は以下リンクをご確認ください。