アイビー化粧品|AIを利用した肌解析システムで対面販売の質をさらに向上

アイビー化粧品

「日本の肌はアイビーがつくる」をビジョンにAI肌解析システムを開発。

株式会社アイビー化粧品(以下、アイビー化粧品)は「日本の肌はアイビーがつくる」をビジョンに、高品質な製品作りと対面による販売を行う老舗の化粧品会社です。開発から製造・品質管理、物流・販売を国内一貫システムで行い、全国にいる(約40,000人の)販売員がご愛用者さまを訪問して、肌の状態に合わせた製品の提案やアドバイスを行っています。

モンスターラボは、訪問販売員が写真を撮るだけでご愛用者さまの肌を診断できるAI肌解析システムを開発。AI技術のコンサルティング、開発、運用を通じて、当時まだ例が少なかったコンピュータビジョンと機械学習を利用したAI肌解析サービスの導入を成功に導きました。

➡︎【資料ダウンロード】モンスターラボのDX支援サービス紹介資料

課題

アイビー化粧品の販売員は販売管理アプリ「アイビーレジ」を手にご愛用者さま先を訪問し、ご愛用者さまに合わせた商品を提供しています。ご愛用者さまの悩みの中でも多いのがシワ。そこで、新たに開発したシワ改善の薬用クリームの発売に合わせて、シワを認識する肌解析システムがあれば、カウンセリングの質をさらに高めることができると考えました。

販売員が持ち歩く端末のカメラで写真をとってシワを点数化しようとなったものの、肌解析で必要になるAIは当時まだ新しい技術だったため、アイビー化粧品の要望を実現することができる、知識やノウハウを持つパートナーを探していました。

ソリューション

モンスターラボは最先端のAI技術を扱うことができるAIエンジニアを抱えており、アイビー化粧品のアイディアをもとに、ソリューションを構築しました。アイビー化粧品にとってAIは新しい技術だったこともあり、実現できること、できないことの説明は丁寧に行いました。

技術としては、コンピュータが取り込んだ画像から情報を引き出すコンピュータビジョンと機械学習を使い、肌分析エンジンを構築しました。コンピュータビジョンと機械学習にそれぞれ約半年をかけ、一年で完成させることができました。開発した肌解析システムは、販売員が使用するアプリのサービスの一つとして組み込まれています。それは、販売員がカメラでご愛用者さまの顔写真を角度を変えながら複数撮影し、アプリを介して肌分析エンジンにデータを送ると、シワが検出され表示されるといった機能です。

また、ほうれい線やほくろなどをシワと間違えてしまう誤検出を減らすためには、アノテーションと言われる手作業で大量のデータを使い学習させる必要があります。さらに当時は顔写真データが少なかったことから、ある程度の精度で始め、データが蓄積するとそのデータから学習して精度を上げていくというアプローチで進めました。販売員が写真を撮影してから結果が得られるまでのレスポンス時間についても、必要に応じて随時調整するなど、モンスターラボはデータの利活用の計画立案支援、そしてアジャイル開発、先端技術のPoC支援、アーキテクチャ構築などを行い、ほぼ計画通りにサービスローンチへと進めることができました。

結果

シワに特化した肌解析システムは当時はまだ新しかったこともあり、発表後すぐに大きな注目を集めました。また、訪問販売(リアル)、AI解析システム(デジタル)を融合させることで、アイビー化粧品の販売員の利便性の向上に貢献しました。さらに、シワの本数と評価が数字で表されるため、客観的な評価に基づきお客さまへコンサルティングができることから、販売力の強化にも寄与しています。また、蓄積されたデータを使った学習により、背景や光量により検出結果が異なるといった精度や揺らぎについても改善を図っていきます。

今後も販売員の活用をさらに促進できるような改善を進めていく計画であり、デジタルを融合した接客を継続的に支援していきます。

DX推進にお悩みの経営者様・企業担当者様へ

モンスターラボは、デジタル領域の知見を活かし、企業のDX推進戦略をあらゆる面からサポートいたします。

ご提案・お見積もりの段階から、デジタル領域の知見を持つコンサルタントをアサイン。新規事業の立ち上げ・既存事業の変革などのビジネス戦略を上流工程からサポートいたします。

開発プロジェクトでは、UXリサーチ・設計、UIデザイン、ブランド開発、デジタルプロダクト開発、グロールハックまでの全行程をワンストップで提供

モンスターラボが提供するサポートの詳しい概要は、下記のボタンから資料をダウンロードしてください。

DX支援サービス紹介資料ダウンロード

記事の作成者・監修者

モンスターラボ DXブログ編集部

モンスターラボ DXブログ編集部