IoTを活用した遠隔医療管理ソリューション
かねてより医療現場では、輸液ポンプの状態をリアルタイムに把握し、複数台を遠隔から効率的に管理できる仕組みが求められていました。
Angel Electronicsの従来製品ではポンプの稼働状況を即座に確認することが難しく、複数台を一元的に管理する仕組みも整っていなかったため、医療スタッフの負担や対応の遅れにつながっていました。さらに、病院に限らず在宅医療や高齢者施設など利用環境が多様化する中で、柔軟かつ拡張性のある運用モードを備えることも大きな課題となっていました。
こうした背景から、Angel ElectronicsはIoTを活用した包括的なソリューションの開発に向け、モンスターラボと協業することを決定しました。
モンスターラボは、医療機器に求められる厳格な通信規制と安全基準を満たしつつ、ポンプの稼働状況やステータスをリアルタイムで取得・表示できるユーザーインターフェースを開発。医療スタッフが直感的に使えるよう、操作性や視認性にも配慮した設計が行われました。
通信規格においてはWi-Fiおよび4G通信に対応したIoTシステムを設計し、将来的な5G通信の展開も視野に入れた柔軟な拡張性を持たせました。ポンプ側で発生したステータスの変化は即座にクラウドサーバーに送信され、Android・iOSアプリおよび管理画面と自動同期される仕組みを構築。これにより、ユーザーは端末を問わず、異常通知やリマインダーをリアルタイムで受信することが可能になりました。
さらに、複数のポンプを接続・管理できるよう設計したことで、大規模な医療現場での機器の一元管理を実現。デバイスの追加も容易となり、製品の拡張性と長期的な運用性を高めました。加えて、病院や在宅医療など異なる運用シーンに対応するため、一対多・一対一の管理モードを切り替えられる仕組みも導入。地域社会や高齢者施設など、より多様な環境への展開も見据えた構成となっています。
新たなシステムの導入により、輸液ポンプの接続性と操作性は大幅に向上しました。ポンプの状態をリアルタイムで把握できるようになったことで、医療スタッフはより迅速かつ正確に対応できるようになり、緊急時の通知も確実に届くようになりました。また、複数台を一元的に管理できる仕組みによって大規模な医療施設での運用効率が改善され、病院だけでなく在宅医療や地域医療でも利用が進んでいます。
今回の機能強化を経た「ANGEL」シリーズは、中国国内にとどまらずヨーロッパをはじめとした海外市場にも展開が進んでおり、Angel Electronicsのグローバル展開を後押しする大きな成果につながっています。