ANAは従来からMaaSにも注力しており、デジタルを活用して「飛行機だけでなく、その前後の移動を含めた総合的な移動サービス」が提供できないかを模索していました。
既にナビゲーションサービスを保有していた中で、MaaSサービスへの大幅リニューアルを検討していました。しかし大まかな構想はあったものの、ビジネスとして成立しそうか、あるいは具体的にどのようなサービスにすれば多くのユーザーに満足してもらえるのか、さらにはどのような機能が実装できそうか、という点についてはまだ具体化されておらず、これらについて一緒に作り上げていくパートナーを求めていました。
モンスターラボはANAから依頼を受け、ビジネス戦略からサービス設計、本開発前の要件定義までを担当。
ビジネス戦略では、「どのようなサービスであればビジネスとして成立するか」という視点から戦略を立案。KPI設計やMaaS事業におけるマネタイズ手法など、さまざまなフレームワークを駆使しながら戦略を設計していきました。
サービス設計においては、ユーザー体験を起点とした新サービスを提案。初めにANAユーザーが飛行機に乗る前後にどういった行動を取るかの仮説を立てたのち、スピーディにカスタマージャーニーマップやフローチャートに落とし込み、可視化をしていきました。サービスの全体像を早い段階で可視化したことで、短期間ながらも“ユーザーにとって良い体験・使いやすいサービス”内容を詳細まで描くことができました。そこからさらにアプリの画面設計(UIデザイン)まで落とし込むことで、サービスの具体化を進めていきました。
要件定義においては、サービスが実際にアプリとして開発可能かどうかを検証しながら、機能要件を定義していきました。
まず、サービス設計からユースケースの詳細まで落とし込み、ユーザー体験を的確に要件へ反映しました。並行して、ユーザの行動を時系列で整理し、どこで・どんなデータを取得しデータ基盤と連携すべきかも検討を進め、開発計画案に落とし込んでいきました。
また、今回の新サービスがプラットフォームという性質だったことから、複数のAPI※の組み合わせパターンも丁寧に検証。特に、既存のチケット予約や運行状況システムなどとの連携では、必要なAPIの定義を先行して行うことで、効率的な開発進行に寄与しました。
3ヶ月という短期間で戦略から具体的なサービス設計・画面設計、さらには実現可能性を加味した複雑な要件定義までを行えたことは、お客さまからも高く評価いただきました。
これは、モンスターラボ社内のビジネス・デザイン・テクノロジーの密な連携だけでなく、お客様側の積極的な姿勢・関与により双方の活発なコミュニケーションが生まれ、一体となってプロジェクトを推進できたからこその実現でした。
本サービスは、2023年7月に新サービス「旅CUBE」としてリリースされ、順次利用者が拡大しています。モンスターラボは今後もお客様と一体となりながら、デジタルを活用した新規サービス企画の立案や推進支援を行ってまいります。
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