出荷データらくらく連携ツール
EC市場の急拡大に伴い、配送ニーズが多様化・高度化するなか、日本郵便ではさらなる物流オペレーションの効率化とデータ活用の強化が求められていました。中でも、荷主である法人顧客から送られてくる出荷データを同社の発送を管理するシステムへ連携するプロセスにおいて、顧客ごとに異なるデータフォーマットへの個別対応が発生していました。配送量の増加に伴い、このデータ確認や調整にかかるオペレーションの負担軽減が今後のさらなるサービス品質向上のための重要なテーマとなっていました。
大量のデータをより正確かつ迅速に処理し、法人顧客にとってもシームレスにデータを連携できる、新たなデータ連携基盤の構築が急務となっていました。
モンスターラボは、過去の日本郵便におけるシステム開発の知見をベースに、要件定義から開発、保守・運用までを一貫して支援しました。
本プロジェクトでは、日本のPM・設計チームとベトナム拠点の開発チームを繋ぐグローバルなハイブリッド開発体制を構築しました。要件定義や顧客毎に異なる項目名・コード体系を日本郵便側の標準レイアウトにシームレスに連携するためのデータマッピング機能の仕様策定を日本側が主導し、ベトナム側と緊密に連携しながらAI駆動開発も取り入れながら実装を進めました。また、要件定義の段階からデザイナーが参画し、法人顧客が直感的に操作できるUI設計と、データ連携フローを最適化したUX設計を並行して推進しました。業務担当者の実務フローに即したインターフェースを実現することで、システム導入後の現場定着率の向上にも寄与しています。
技術面では、年末年始やECセール期などの繁忙期における、急激な出荷データトラフィックの変動に対応するため、AWSのサーバーレスアーキテクチャ(LambdaやS3等)を採用しています。アクセス負荷に応じてリソースが自動で追随する構成にすることで、大規模なデータ処理時にも安定した可用性を担保しつつ、平時の運用コストを抑える効率的なシステム構造を実現しました。
本システムは2026年7月に無事にリリースされ、新たなデータ連携基盤が構築されました。これにより、データ確認や調整業務の標準化・省力化が実現し、法人顧客が簡単な操作でデータを連携することが可能となりました。また、現場のオペレーション負荷も軽減される見込みであり、データの正確性が向上したことで誤取扱の未然防止にも大きく寄与しています。
本システムは、正確なデータ流通を通じて物流オペレーションの精度向上を支える、日本郵便の物流DXにおける重要なインフラ基盤となっています。
モンスターラボは、引き続き日本郵便のあらゆるデジタル変革を支援してまいります。