水処理機器の不具合対応を行うクレーム処理アプリ
水機テクノスでは社内業務の効率化を目指し、Microsoft Power Platformを導入。Power Apps上で複数の業務アプリケーションを開発し、業務効率化を推進してきました。
プラットフォームの活用においては、現場主導で開発・改善をスピーディに行うことを目指し、事業部門のメンバーが自らがアプリを作る市民開発を実現すべく、外部パートナーからインストラクションを受けた時期もありました。
しかし、実際には定着には至らず、現場の業務と並行して継続的にアプリを運用・改修していくことの難しさを実感。改めて外部の技術パートナーに依頼し、業務に即した形でしっかりとアプリを再構築したいという思いから、モンスターラボに支援を依頼されました。
特に「クレーム処理アプリ」は、現場での不具合対応や報告の中心を担う重要なアプリでありながら、画面や入力項目の複雑さ、承認フローの分かりにくさなどといった課題が残っており、さらに、収集したクレームデータの有効活用を行うべく大規模な改修が求められていました。
モンスターラボは、水機テクノスのクレーム処理業務およびPower Apps上に構築された既存アプリの調査から着手。
業務フローやルールを元に要件の擦り合わせを実施しながら、現場での実際の業務に即したアプリとなるよう、プロトタイプ画面を用いた対話的なレビューを重ねながら設計を進行。業務部門との密なコミュニケーションを通じて、調査担当者が入力する画面や、部品の発注、修理など。現場で本当に必要な操作に寄り添ったUI・フローを整備しました。
また、実現可否の判断がつきづらい機能に対しても迅速にフィジビリティ検証をしながら実装を進行。特に、プラットフォーム側で導入された新たなUI要素についても技術検証を繰り返しながら柔軟に対応することで、機能面だけでなく、高いユーザビリティを提供しました。
各工程間の承認プロセスにおいてはPower Automateを利用し、リアルタイムで担当者への通知と承認手続きを実現。同時に、入力されたデータをSharePointに安全に蓄積することで、データを活用してクレーム分析や改善に役立てる仕組みを提供するダッシュボードを構築しました。
特に、事業部門主導での市民開発を視野に入れ、アプリ構成やフロー設計のベストプラクティスをご提案することで、Power Platformの利点を最大限活かしたシステム構築を行いました。
改修されたクレーム処理アプリは、2025年4月に無事リリース。現場でのスムーズな不具合対応に活用されはじめています。
リアルタイムな承認・通知処理の自動化に加え、全社共通で使用可能なシンプルな入力画面により、属人化していたクレーム対応業務の標準化・可視化が進みました。
また今回の取り組みによって、「段階的にリリースして調整していく」構成や考え方の下地が整ったことも重要な成果のひとつです。
この成果は、モンスターラボの高度な技術知見のみならず、お客さまのプロジェクトへの積極的な関与、推進があってのものでした。今後も、市民開発の実現に向け、今回のようなプロジェクト形式を繰り返すことで、実務を通じて少しずつノウハウが内製チームに浸透していく、という現実的なスキルトランスファーモデルの方向性を見据え、支援を継続してまいります。
“リソース不足の問題を克服する手立ての1つとして、本来内製すべきアプリケーションの開発を実験的に外部に依頼してみることにしました。”
インタビュー記事