音声などの非接触操作による玄関ドアの開閉を可能にした新規サービス開発に貢献
LIXILは、国内最大手の建材・設備機器メーカー。人々が夢見る豊かで快適な住まいの実現を目指し、先進的な技術と製品を開発・提供しているグローバル企業です。
モンスターラボは同社の新規事業部門ビジネスインキュベーションセンターが開発を手がけた玄関ドアの電動オープナーシステム用アプリ『DOAC(ドアック)』の開発を担当。要件定義から技術調査、UX/UIデザイン、プロダクト開発までの各工程を担当しました。
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公共交通施設や建築物などをはじめ、社会のさまざまなシーンでバリアフリー化が進む現在。
LIXILでは、さまざまなメーカーの玄関ドアに後付けが可能で、誰でも簡単に利用できる新しいバリアフリー製品を模索。コロナ禍の到来による感染症対策の観点からも、タッチレスな玄関ドアの開閉システムに社会のニーズの高まりを感じていました。
プロジェクトの課題になったのは、製品と連動したアプリの開発。ハードウェアとの連携が必須になるため、仕様変更や機能追加に強いアジャイル手法を用いた開発ができることや、Bluetooth接続や音声認識に対応できる高いアプリ開発の知見がパートナーに求められていました。
モンスターラボは、アプリに求められる機能要件をディスカッションし、製品の担当者を含めた各ステークホルダーを交えて要件定義を実施。類似サービスを中心としたリサーチを行い、仕様を決めて、実現方法を模していきました。
はじめに、開発とデザインを同時並行で行い、iOS版でアプリの全容を固めてからAndroid版へ移行させていく方針を策定。また、iOS版ではSiriによる音声認識やApple Watchでの利用に対応するための技術調査を行いました。
デザイン面は、機能一覧や画面一覧をベースにワイヤーフレームを作成。LIXILが展開する他のアプリとトーンを合わせながら、シンプルでわかりやすいUIデザインを模索しました。
iOS/Android間で内部フローが大きく異なるBluetooth接続では、それぞれのOSに最適な解決策を模索。セキュリティの観点では、パスコードを入力して特定のドアに対応する仕組みやアプリ利用時以外は常時接続にならないようにする仕組みを取り入れました。
開発と並行して、ハードウェアを用いて画面遷移図に即したテストを実施。特にBluetooth接続や音声認識の動作確認を中心に入念なテストを繰り返し、不具合やユーザビリティを損なう箇所を割り出しては改善を繰り返しました。
DOACアプリは、世界初の音声操作が可能な玄関ドアの自動開閉システムとしてリリース。住宅設備機器業界や各種メディアを中心に大きな注目を集めました。
LIXILはDOACアプリと連動した後付け型デバイスのBluetoothレシーバーを2021年9月より全国発売。家族みんなの便利で快適な住まいづくりに好評をいただいています。
モンスターラボは、製品のバージョンアップにも適宜対応しながら柔軟に開発を進めたことが評価され、現在もサービスのさらなる拡充に向けた支援を続けています。
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