TOPCareers社員インタビュー顧客と技術の「間」をつなぐ。キャリアチェンジで築いたAI時代のエンジニア像

顧客と技術の「間」をつなぐ。キャリアチェンジで築いたAI時代のエンジニア像

エンジニアリングマネージャー / フロントエンドエンジニア(中途入社)

Nozomi Igarashi

プロフィール

秋田県出身。19歳で上京し、銀座のバーや新宿の和食店で料理人として約5年腕を磨く。その後、電子部品・半導体分野の営業職を経て、「コミュニケーションスキルだけではなく、手に職をつけたい」という一心で32歳からエンジニアの道へ。Web制作会社等を経て、2020年にモンスターラボへ参画。大手通信キャリアのECサイト刷新を長期にわたりリードしたほか、直近では大手産業機械メーカーの生成AIチャットシステム構築を牽引。現在はエンジニアリングマネージャーとしてチームを率い、「生成AI活用センター」の立ち上げも推進。休日はかつての同僚と酒を酌み交わすなど、人とのつながりを大切にしている。


「トークスキル」は履歴書に書けない。32歳、未経験から一生モノのスキルを求めた背水の陣

ーーこれまでの経験と、モンスターラボへの入社理由を教えてください。

私のキャリアのスタートは飲食業でした。秋田から19歳で上京し、右も左も分からないまま銀座のバーに飛び込み、その後は新宿の和食店などで合計4〜5年ほど料理人をしていました。その後、縁があって電子部品や半導体、ファクトリーオートメーションなどを扱う商社で営業職を5〜6年経験しました。

営業時代は、年間2億円といった予算を動かす仕事に携わっていましたが、常にどこかで「手に職をつけたい」という渇望感がありました。飲食も営業も、本質的には人とのコミュニケーションが軸となる仕事です。自分ではトークスキルがある自負はありましたが、それは履歴書に明確なスキルとして書きにくい。会社が変われば評価基準もリセットされてしまう、そんな漠然とした不安を抱えていたんです。

そこで、もともとLinuxを自作PCに入れて遊ぶのが好きだったこともあり、32歳の時にWebの世界へ飛び込むことを決めました。周囲からは遅いスタートと言われることもありましたが、恐怖心よりも「一生モノのスキルを身につけたい」という思いが勝っていましたね。福岡の制作会社でHTMLコーダーから始め、徐々に難しいアサインをこなしていくうちに、プログラミングの面白さにのめり込んでいきました。

その後、インフラ系のSES企業に転職したのですが、リリース一つ出すにしても大量の資料を印刷して複数の役員の判子をもらうような、非常にレガシーな環境だったことが転機になりました。エンジニアとしてものづくりに向き合いたい自分にとって、そのスピード感のなさは苦しいものでした。そんな時、以前の職場で一緒だった知人がモンスターラボで活躍していると聞き、リファラルで紹介を受けたんです。そして、ここならもっとモダンにスピード感を持って動けると確信し、2020年1月に入社を決めました。


開発スピードが3倍に。AIを壁打ち相手に最前線を走る「AI駆動開発」のリアル

ーー現在担当されている業務と、プロジェクトでの役割を教えてください。

入社直後から約6年間、大手通信キャリアのECサイト刷新プロジェクトに携わりました。スマートフォン契約と同時にECを利用するような複雑なサイトのリプレースから始まり、アーキテクチャの変更も含め、フロントエンドの核となる部分をずっと守り続けてきました。一つの案件にこれほど長く深く関わるのは珍しいケースかもしれませんが、それだけお客様からの信頼を積み上げられた自負もあります。

そして直近では、大手産業機械メーカー様向けの生成AIチャットシステムの構築プロジェクトで、日本側のテックリードとして参画しました。これは単なる社内検索チャットではなく、ベテラン設計者の「暗黙知」や業務フローをAIが学習し、若手社員に対して「次はこういう工程が必要だ」とおせっかいな提案までしてくれる、非常に高度なナレッジ共有システムです。


ーー開発プロセスもAIを活用してかなり効率化したと聞きました。

あらゆる開発プロセスにAIを活用する「AI駆動開発」でプロジェクトを推進しました。日本とベトナムの混成チーム(約10名)で開発を進める中で、仕様検討の段階からClaudeなどの生成AIを壁打ち相手にし、ドキュメントの一次案作成や、ベトナム側とのコミュニケーションのための英語版作成をAIに任せました。

特筆すべきは、コードレビューのスピードです。AIをフル活用するようになってから、ベトナム側から上がってくるプルリクエストの頻度がこれまでの2.5倍から3倍に跳ね上がりました。以前なら3〜4日かかっていた実装が1日で上がってくる。こうなると、最大のボトルネックは確認を行う人間側になります。そこで、AIに一次レビューを任せるガードレールを整備し、人間はより本質的な設計やビジネスロジックの確認に集中できる体制を整えました。



異業種出身でも挑戦できる。お互いを称賛し合う、ボーダレスな組織文化

ーーチームとの協働や、モンスターラボのカルチャーについて教えてください。

私は2年前に、有志のメンバーと共に社内で「生成AI活用センター(通称:生活センター)」を立ち上げました。今、社内では多くのエンジニアが「自分の考えた最強のAI駆動開発」を各プロジェクトで試し、試行錯誤しています。モンスターラボの魅力は、こうしたボトムアップの動きに対して否定的な意見が出ず、むしろ「それ面白いね」「もっとやってよ」と背中を押してくれる環境にあると思います。

また、職域を越えた連携も日常的です。私は現在フロントエンドとソリューションアーキテクトの2つのチームでマネージャーを務めつつ、カルチャー&コミュニケーションの役割も担っているため、他部署との交流が頻繁にあります。最近では、S&D(ストラテジー&デザイン)チームと合同でイベントを開催しました。デザインツールのFigmaとClaude Codeを連携させ、Figma上のプロトタイプからUIコンポーネントを生成・接続するデモを行ったところ、デザイナーから大きな反響がありました。

このように、年齢や役割、上下関係の壁がなく、相手の目線に立ってくれるメンバーが多い。良い意見はすぐに採用されるこの風通しの良さは、私のような異業種出身者にとっても非常に心地よく、やりたいことを後押ししてくれる最高の環境だと感じています。


営業経験が最大の武器に変わる。AIがコードを書く時代に求められる、エンジニアの本当の価値

ーー今後、新たに挑戦したい方向性と、候補者へのメッセージをお願いします。

私自身は今後、よりマネジメントの領域を深めていきたいと考えています。AIが自らコードを書けるようになった今、エンジニアが単純作業ではない創造的な仕事に集中できるようになりました。このような状況で、どのようにモチベーション高く働ける環境を作っていくか。そこに時間を使っていきたいですね。

かつて私が培ってきたトークスキルが今ではエンジニアとしての最大の武器になっています。というのも、技術の進化に伴い、これからのエンジニアにはお客様の課題を深く理解し、それを技術の言葉に翻訳してプロダクトに落とし込む「間(あいだ)に入る能力」が求められているからです。

この技術がなぜすごくて、お客様にどんなメリットがあるのかを自ら語れることが、AI時代のエンジニアの価値です。モンスターラボには技術にこだわるエンジニアもたくさんいますが、その技術を使ってビジネス側に踏み込んで提案したい人にとって、ここは最高の遊び場になるはずです。受け身ではなく、自ら手を挙げて新しいスタンダードを作っていきたい、そんな熱量のある方と一緒に働けるのを楽しみにしています。


※本記事の内容は取材を行った2026年4月時点のものです。

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