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2017/07/01
【UX設計入門】「待ち時間」を解消する3つのUX設計的アプローチ

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(編集部注*2014年5月26日に弊社運営メディアSEKAILAB TIMESで公開された記事を再編集したものです。)

2010年にUXの概念をまとめた「ユーザーエクスペリエンス(UX)白書」が発表されて以降、UX設計を考える重要性の認識が広まり、様々な入門サイトや入門書が展開されています。

とはいえ、UX設計とはどのようなものなのか、というとなんとなくは分かるけれど、入門は難しいな、といった印象を持たれている方も多いかもしれませんね。

どのUX設計関連の記事や情報もUX設計の参考になる事例をまとめてあるだけであったり、またはUX設計をしている人にどんなことを考えてUX設計をしているのかというインタビューをしているものが多く、実際にUX設計をしている人には参考になるものが多いのですが、UX設計をこれからはじめたい、学びたい、入門したい、という人にとっては「だから何が凄いの?」となってしまうことが多々あるのかと思います。

そこでUX設計入門の一助になればと考え本記事を執筆しました。

本記事で「そもそもUX設計とはなんなのか」、をなんとなく知ることができた!入門できた!と思っていただけたら幸いです。

 

UX設計入門の前に

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さて、UX設計入門のためにそもそもUX設計とはなんなのか、という入門記事ですが、そもそもUX設計とはなんなのかを知る更にその前に、「そもそもUX(ユーザーエクスペリエンス)とはなんなのか」ということを考えたいと思います。もう知っているよ、という方はこの段落を読み飛ばしてください。

 

UX(ユーザーエクスペリエンス)とは、wikipediaによると、

 

UX(ユーザーエクスペリエンス)

ユーザーエクスペリエンス(UXと略記されることが多い)は、ISO 9241-210において「製品、システム、サービスを使用した、および/または、使用を予期したことに起因する人の知覚(認知)や反応」と定義されており、ユーザーがある製品やシステムを使ったときに得られる経験や満足など全体を指す用語である。

 

とのことです。あるサービスのユーザーがそのサービスと関わった体験全般を指す言葉のようです。読んで字の如く、というよりも、そのまんま「ユーザーの体験」ということになります。

iPhoneを知って「カッコいいな」と思うこともUXですし、それを買うのもUX、それを使うのもUXです。とっても単純ですね。

 

ではUX設計とは

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そんな単純なUXを設計することである、UX設計とは、「ユーザーの体験を設計すること」になります。UX設計に入門する上で重要なのは「ユーザー中心のデザイン」であることを知っていることです。どう言うことかと言うと、「こうサービスを改善するとユーザーはこう感じるだろう」、ではなく、「ユーザーがこう感じるようにこのサービスを改善しよう」となることがUX設計の考え方です。まるで「卵が先か鶏が先か」といった話ですが、UX設計をする時には必要な考え方です。

UX設計と、それを実現するためのUIを考えるというとき、実はスマホアプリや、WEBサービス以外にも 、日常生活にいろんなUX設計入門のヒントが隠れています。ユーザーの日常生活の様々な「待ち時間」を例に、幅広い視点でUX設計の入門に役に立ちそうなUX設計的アプローチについて考え、UX設計がどういうものなのかと言うヒントを得たいと思います。

1. 待ち時間を受け入れやすくする

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私もそうですが、人は待つことを嫌います。しかし、「○分お待ちください」など、想定時間がわかるだけで待つことを受け入れやすくなるのではないでしょうか。では、「○分お待ちください」と言う代わりに、どのようなUX設計が考えられるでしょうか。

例1)作業の進行状況がわかる、PCやスマホなどの表示するバー

例2)何分後に終了するかわかる、電子レンジや、洗濯機などの数字カウント&アラーム機能

例3)何時に電車が到着するかわかる、電車の時刻表示

2. 待ち時間に楽しさを提供する

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日常生活の中では、どうしてもその場から離れずに待たなければいけない場面があります。5分以内の待ち時間でさえもとても時間が長く感じてしまう。しかし、楽しみが加わるとあっという間に時間が経過します。

例1)コンビ二のFAX機で送信中の待ち時間に、イラストが表示されて間違い探しゲームが出来る。

例2)プリクラ画像の印刷中に、自分の携帯へ画像を送信するコンテンツがあり、どの画像を送信するか選ぶことが出来る。

3. 待ち時間という印象をなくす

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私は、映画が始まる前の、映画館での宣伝時間が好きです。友達と「今度、この映画みたいね!」なんて会話をしたり、館内の照明が落ちることで、今から始まるという期待がこみ上がるからです。ディズニーランドのアトラクションも、入り口から乗り場まで世界観を演出しているため、スタートが20分後でも、その期待感によって待ち時間という印象が少なくなります。

例1)映画館の次回公開の作品予告

例2)ディズニーランドのアトラクション 入り口から乗り物に乗るまで

ユーザーの日常生活の中にも、本当に様々な「待ち時間」へのヒントがありますね。

ニュースアプリに見る、待ち時間へのアプローチ

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最後に、ニュース配信アプリの「待ち時間」のヒントを2つご紹介します。

どのタイミングでどの部分を、ユーザーの待ち時間にするか?

技術的に処理が追いつかない場合は、どんな仕掛けをつくりユーザーの満足度をあげるか?

というところを意識して見てみてください。

SmartNews

SmartNewsは、幅広い記事を扱い、読み込み時間が早いことが特徴です。

1日2回、午前と、午後に「最新ニュース」を起動時にダウンロード。その間のみ、一定の時間を必要としますが、その後の動作はとてもサクサクです。また、最大の特徴として、「スマートモード」といって、テキストのみですぐ読むことができ、参照記事のURLの読み込みが完了したら、本体の記事ページ(画像付き)にスムーズに移動することができます。

Antenna

Antennaの特徴は、画像で記事を配信すること。見出しがテキスト記事ではなく、画像のためダウンロードに時間がかかります。しかし、起動時におすすめの2つの記事が表示され、記事を読んでいる間に動画のダウンロード作業を進めるという工夫をしています。

まとめ

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技術的な処理のスピードを速めること以外にも、ちょっとした「待ち時間」の工夫で、よりユーザーに快適なサービスを提供できます。また、「待ち時間」を上手く活用することで、ユーザーの期待値、信頼性を高めることもできます。つまり、UX設計とはサービスの機能だけでなく、ユーザーがどう体験をするのか、というサービスの外側も設計をすることによってサービスの質と顧客満足を高めていく考え方と言えます。本日、紹介したもの以外にも、まだまだユーザーの日常生活にはたくさんのヒントがあります。UX設計入門のためにも、今後は何か課題を見つけたらそれをどうやって解決しているのかに着目してみるとUX設計の入門の一助になるかもしれません。

執筆:島 友美/編集:竹内 英人

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