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2017/02/20
WEBサービス/アプリのプロトタイプ開発と検証

多大な開発費用と時間をかけて開発したWEBサービスやスマホアプリが、想定していたビジネスゴールを達成できなかったなんて話を聞いたこと、または、そんな経験はないでしょうか。開発プロジェクトは要件定義、仕様作成やステークホルダーとの調整など多くの苦労があります。それらの作業が報われないなんてことは避けたいですよね。
今回は市場ニーズを調査しながらサービスを作り上げていく手段の1つ、プロトタイプ開発と検証方法とその評価 についてご紹介します。

|プロトタイプとは?


プロトタイプとは、企画・設計をしたプロダクトやサービスを検証するために制作する原型を意味しています。サービス全体、ないしは一部を大量生産、本開発する前に、設計に不具合が無いか、サービスが市場に受け入れられそうか調査するために制作をしています。
MVP(Minimum Viable Product)という類似ワードがあります。これは検証に必要な最低限の機能を持った製品という意味で、目的はプロトタイプと同じく検証をするためのものです。
弊社のディレクターに聞いたところ、プロトタイプとMVPの違いを下記通り捉えています。
「MVPはUIや機能を検証するためにデザイン/コーディングをすることはもちろん、サービス公開してビジネス的(マネタイズ部分)な可能性も検証」するものであり、「プロトタイプはUIや機能を検証」するためであり、プログラミングされたプロトタイプもあれば、短期間で制作出来るペーパープロトタイプ、イメージ動画、ワイヤーフレームや後ほど紹介するようなツールなどが活用されています。

|プロトタイプの目的

プロトタイプを制作する目的は、試作品を通じてサービス・アプリのフィードバックを得て、要件や仕様をブラッシュアップ、確定させることです。会議で企画について話し合うことは重要ですが、試作品(プロトタイプ)を作って実際に検証をして新しい気付きを得ようということです。
機能を沢山盛り込んでリリースしたけど使いにくい、ストレスがかかるなどがあってはユーザーからの満足度は得られません。結果、サービスの継続しない、リファラル(クチコミ)で悪影響が出る恐れがあります。プロトタイプでの検証を通じて、利用者にとって心地よい、楽しい、使いやすいなどの体験(ユーザーエクスペリエンス)を提供できるよう改善・改修をしていきます。

|プロトタイプ開発のメリット

1.サービスの課題を早期に発見し、改善できる

どのようなサービスがヒットするか誰も予測できないので、要件・仕様を決め切ることは大きなリスクです。プロトタイプ作成と検証・フィードバックのサイクルを繰り返すことで、要件整理や改善に必要な仕様や機能を明確化させることが可能です。加えて、利用者からの実際の声を得られることで、より精度の高いユーザーニーズを集められます。

2.初期コストを抑え、改善に投資ができる

完璧なプロダクトを作ると、機能が膨大になります。ゆえに、仕様や業務フローに矛盾がないように要件定義、設計をし、開発やテストの工数が膨れ上がるため開発コストも高くなります。MVP・プロトタイプを活用すれば、初期リリースまでのコストを抑え、市場からのフィードバックをもとに更なる開発に投資できます。小さく作れるメリットを活かして、複数パターンのプロトタイプを市場に出して反応が良いものだけを残して改善するケースもあるようです。

3.企画会議の生産性を向上させられる

目に見えるプロダクトがないまま議論を続けていると、アイデアや考えが陳腐なものになってしまいがちです。また、意見や方向性の食い違いが起こっても明確な指針を打ち出すことが難しいです。実際に動作するプロトタイプで検証を行うことで、プロジェクトの方向性を導き出せたり、有効な議論が展開出来るようになります。

|プログラミングなしで簡単にプロトタイプが作れるWEBツール

プロトタイプツールは遷移確認用、アクション確認用と両方を兼ねそろえたものがあります。それぞれ目的や予算に合わせて比較・検討しましょう。

1.Prott(プロット)

「1000の会議より、1つのプロトタイプ」で展開しているプロトタイピングツールです。1ユーザー、1プロジェクトまでは無料です。紙に書いたワイヤーフレームを写真で取り込み、それらに遷移を付け加えていくことが出来ます。

2.InVision(インビジョン)

プロトタイピングツールで、デザインのアップデート管理もしやすいことからデザイナーに人気のツールです。こちらも無料プランがあります。(言語が全て英語なので使い始めは大変かもしれまん。)

もし、幅広く比較したい場合は「プロトタイピング ツール」で検索すれば候補のプロトタイピングツールが出てきます。

|プロトタイプによる検証プロセスと手法


プロトタイプが完成したら仮説検証段階です。ユーザーテストと呼ばれるこのフェーズは、仮説⇒検証⇒新しい企画案のサイクルをいかに回せるかがポイントです。
想定ユーザーがプロトタイプを実際に利用しているシーンで、主に①観察、②インタビューを通じて検証、確認していきます。あくまで事前に考えていた仮説が合っているかどうかにフォーカスしましょう。考えやアイデアが発散し過ぎてしまうとニーズを満たすために色々な機能を実装しようという結論に陥いってしまいます。

1.観察

観察は主にユーザビリティチェックに役立ちます。ユーザーに操作しながら何を感じているか声に出してもらっても良いですし、ビデオ撮影をして操作した流れを確認するなどでも良いと思います。
観察するポイントは、
①想定していた画面遷移、アクション、リアクションをしてくれたか
②想定していた感情や思考を辿っていたか
③どこか行き詰まっているところはなかったか
などがあります。

2.ユーザーインタビュー

ユーザーインタビューは大きく分けて、①アンケート形式、②半構造化インタビューがあります。

①アンケート形式

予め用意した1問1答形式のアンケートに回答してもらいます。定量的な検証がしやすく、フィードバック数も一括で得られやすいのがメリットです。デメリットは重要なユーザーの真意を見落とす可能性がある点です。すでに仮説・検証を繰り返したサービスや有名なサービスで行われることが一般的です。

②半構造化インタビュー

ユーザーとの対話を通して、“なぜなぜ”を繰り返しながら深掘りしていくインタビュー形式です。1回のインタビューに時間がかかりますが、ユーザーの考えや行動の本質的な部分に気づきやすいです。サービスの本質的価値を理解したい場合に効果を発揮しやすいでしょう。

どのような仮説検証項目をもって観察やインタビューをすれば良いか、その項目をご紹介したいと思います。

|ユーザーテスト項目・評価基準の作成方法について

実際にサービスをブラッシュアップしたい、だけどどのような仮説・項目を設定すべきかわからないと悩む方も多いのではないでしょうか。国際規格であるISOにユーザビリティが定義されていますが、今回は評価手法の1つであるWWUS(ウェブユーザビリティ評価スケール)を紹介します。

[評価の8項目]

WUS評価因子
操作のわかりやすさ
構成のわかりやすさ
見やすさ
反応のよさ
好感度
内容の信頼性
役立ち感

(引用元:ウェブサイトユーザビリティアンケート評価手法の開発

ユーザーテストを通じて企画者視点では見えない課題や問題点をあぶりだします。ユーザーのことを考えて作った機能Aが実は使い勝手が悪く好感をもてなかったり、構成が悪くそもそも目的まで遷移が出来ないといった問題が見えてきます。
ユーザーテスト項目はWUSの他にも色々出ています。Jacob Nielsen氏の「ユーザービリティに関する10のヒューリスティクス」はとても有名ですしISOの考え方も参考になります。こうした統一基準をもとにチェックリスト作成すると、検証するために必要な設問作りが捗ります。
実際にWEBサイト改修プロジェクトでは、チェック基準を5つほど定めた上で各画面のユーザビリティ評価を行いました。その時はこれらの得られた定性情報に加えて、ヒートマップ・アクセス解析ツールを活用したデータも収集することで要件整理・仕様を明確化させました。

|アプリ/WEBサービスの企画・コンサルティングならAPPSTARS(アップスターズ)


いかがでしたか。仮説をもとにプロトタイプを作成し、観察やインタビューによって仮説検証するプロセスを解説しました。株式会社モンスター・ラボは、このようなプロセスを一緒に取り組んでいくUI/UXデザイナー、Webディレクター、プロジェクトマネージャーとの人材マッチングサービス(サービス名:APPSTARS)を運営しています。

①新規アプリやWebサービスの企画サポート

②UI/UXデザイン

③開発ディレクションやグロースハック

などをご検討されているクライアント企業様はご相談ください。

執筆:岡田 崇嗣 /編集:西本 守人

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