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神戸市と弊社RPAツールを用いた実証実験を実施しました

2018年12月4日

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弊社は神戸市(市長:久元 喜造)による2018年度の地域課題解決プロジェクト「Urban Innovation KOBE(※1)」に採択され、レセプト(診療報酬明細書)(※2)のチェック業務を行う神戸市 保健福祉局 高齢福祉部 国保年金医療課にて、弊社が開発したRPA(※3)ツール『Monstar Robo:モンスター・ロボ』を導入し、実証実験を行いました。
 
その結果、年間で最大459時間のチェック作業が削減できる見込みとなりましたので、お知らせいたします。

従来のレセプトチェック作業の様子(左)と今回導入した『Monstar Robo』(右)

 
※1 「Urban Innovation KOBE」とは
起業・スタートアップ支援による神戸経済の活性化を目指す神戸市が、2017度より実施しているスタートアップ・ベンチャー企業と市職員が協働して社会・地域課題を解決する国内自治体初のプロジェクト。
 
※2 レセプトとは
患者が受けた保険診療について、医療機関が保険者(市町村や健康保険組合等)に請求する医療報酬の明細書。
 
※3 RPA(Robotic Process Automation)とは
ソフトウェアロボットに指示を与え、人が行うパソコン上のマウスやキーボードの動作を自動化することができるツール。定型的な業務を自動化して効率化するツールとして導入が進んでいる。
 

実証実験の目的

子どもへの医療費の助成制度等を運用する国保年金医療課では、医療機関から送付されるレセプト(診療報酬明細書)の請求に基づき、毎月20万件もの診療に対する助成を行っています。しかし、請求の中には、助成対象期間外にもかかわらず診療を行ったものや、受給者番号が誤っているものなど、様々な間違い(エラー)が含まれており、そのエラーのチェック業務に多大な時間がかかり、職員の負担になっています。
本プロジェクトでは、職員が行っているチェック作業を整理、分析したうえで、ツールを構築し、チェック業務を効率化・短縮化することを目的に実証実験を行いました。
 

実証実験の内容

(1) 実証実験期間
2018年7月2日(月)~2018年10月31日(水)
 
(2) 実施内容
神戸市と弊社で協力し、助成対象期間外の診療月におけるエラーチェック業務の自動化を検証しました。
・神戸市職員へのヒアリングを通じた、業務フローの分析、整理
・RPAと表計算ソフトを用いたチェック業務を自動化するツールの開発
・業務での自動化ツールの使用前後の作業時間の比較、効果検証
 
(3) 実験結果
・年間で、最大459時間(1ヶ月で38時間)の削減の見込み
「Urban Innovation KOBEレセプトチェックの自動化実証実験成果報告書」
 

■チェック業務の自動化の概要

『Monstar Robo:モンスター・ロボ』の特徴

・RPAツールの提供だけでなく、専門のコンサルタントが業務の見える化や業務の効率改善といった側面から包括的に支援
・RPAツールを弊社で自社開発しており、利用者のニーズに合わせた新機能追加などが可能
・労働人口が不足しがちな小規模企業、および個人でも導入がしやすい価格帯で提供
 
初期導入費用:30万円~(税抜)
月額利用料 :5万円~(税抜)
 

『Monstar Robo:モンスター・ロボ』の今後

弊社はRPAツールを活用したさらなる業務効率化を実現し、利用者の働き方の多様化と労働生産性向上に寄与してまいります。
将来的には、機械学習やAIといった技術との組み合わせにより、ルールベースの定型業務の効率化だけではなく、より創造的な業務に人員を配置するなど、人々の仕事をサポートできるよう貢献してまいります。

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