2月25日〜28日までスペイン・バルセロナで開催された、Mobile World Congress改め「MWC 2019」にグループ会社であるNodes(ノーズ)がデンマークとドイツそれぞれのパビリオンにて出展いたしました。
また、2月25〜27日には、同市の別会場でMWCと併催されたスタートアップ向け展示会である4YFN(4 Years For Now)に、出資先であるPisces(ピスケス)とMira Robotics(ミラ・ロボティクス)が出展いたしました。
今年はJETRO(日本貿易振興機構)の支援もあり、日本から20社のスタートアップや中小企業が参加しており、7社だった昨年と比べると、日本のブースは存在感があったように思います。
スタートアップの集まる4YFNには、出資できそうなスタートアップを探す投資家の参加も多く、インベスターズクラブという投資家の集まるコーナーがあり、ここを含む一角はディスカバリーエリアと呼ばれ、メディアと企業による1 on 1のピッチなども開催されていました。
このインベスターズクラブの真横にプレゼンステージがあり、事前に審査を通過した企業によるピッチが期間中ずっと行われており、プレゼンテーターと投資家たちの視線が交差する、熱気ある空間に感じられます。
「Telecommunications & Operators hosted by Nekko Capital」というセッションではピスケス代表の大熊氏が登壇。実際に提供するサービスで使用するMicrosoftのホロレンズを装着したプレゼンは注目を集めていました。
また、Mira Robotics代表の松井氏は、認知度向上、海外メディアへの露出、スタートアップやVCとの関係構築を目的に出展。80%程度は目的を達成できたと話していました。「(ロボットという)目に見えるハードウェアということもあり、来場者にはほぼ予想していた反応をしてもらえた」一方で、「ロシアのスタートアップや、ロボットの代理店販売代理店をしている現地のエージェントなど、ロボティクス系にピンポイントにアプローチしてくる人が訪問してくれた」と想定外の出展の利点があったともコメントしています。
そのほか、ブースには海外のスタートアップから大手のメーカー企業まで幅広く訪れ、前者は協業を模索するような質問、後者は技術的な質問が相次いだそう。
また、現地の学生も多く、企業見学を兼ねているのか興味深くブースを回り、体験したり質問したりしている姿が印象的でした。ブースを出展しているスタートアップにとっては、海外の学生採用につながる場ともなるのかもしれません。
国単位のパビリオンや、インテル、デロイトなどの大企業によるスタートアップパビリオンがひしめく中、ロボティクス分野に特化した「ROBOT UNION」というヨーロッパ圏のロボット系スタートアップのアクセラレーションプログラムでも10ブースほど出していて、目立っていたのも確か。全体的に見ると4YFNとして今年はブロックチェーンを活用した出展企業が数多く見られたという実感とともに、IoT技術やAR/VR技術を元にモビリティ、ヘルステック、アグリカルチャー分野も増えてきている印象を受けました。
アジア勢では、韓国がスタートアップを集めてパビリオンを3つ出していた(総勢約40社はくだらないと思われる)ことと、中国が4YFNには1社も出展せずにMWCにのみ注力していたのは印象的でした。