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TOPWorkお客さまインタビューオフショア拠点を活用しコーポレートサイトを2ヶ月で構築。拡大する訪日インバウンド...

株式会社JTB Inbound Trip

オフショア拠点を活用しコーポレートサイトを2ヶ月で構築。拡大する訪日インバウンド需要を見据えた未来とは

2024.10.25

株式会社JTB Inbound Trip(以下、JIT)は、旅行会社大手のJTBと、世界最大級の旅行予約サイトTrip.comの共同出資により、2023年11月に新たに設立された会社です。海外からの旅行客、特に中国および東アジア圏からの訪日観光客を受け入れるにあたり、国内の宿泊施設や自治体、その他観光業に携わるさまざまな企業が抱える課題の解決を支援する目的で設立されました。

モンスターラボは同社の事業立ち上げに当たり、まずは手始めとしてコーポレートサイトの新設プロジェクトにおいて全面的な支援を提供しました。このプロジェクトの経緯や成果、今後の展望などについて、JIT側の担当者である統括部長 企画総務課長 仕入営業課長兼務 廣門正人様、営業企画課 営業企画担当課長 飼手隆洋様、企画総務課 GL 野中瑛里子様の3名様に、モンスターラボ側のプロジェクトメンバーとして日本拠点から参画した上野裕人、馬嶋淳、加えてフィリピン拠点の山口竜矢を交えて話をうかがいました。

この記事の支援実績

コーポレートサイト構築におけるUIデザインと開発を支援し、 訪日インバウンド領域の事業機会創出に貢献
支援実績を見る

目次

  1. 1訪日観光客向けの商品構築をデータ活用を通じて支援
  2. 2コーポレートサイトの立ち上げを皮切りにモンスターラボとの協業を開始
  3. 3フィリピン・セブ拠点でデザインから開発までを推進
  4. 4今後は新規事業開発の支援も幅広く提供してく予定

取材協力:

◾︎ JIT

廣門 正人 様 / 飼手 隆洋 様 / 野中 瑛里子 様(株式会社JTB Inbound Trip)

◾︎ モンスターラボ

上野 裕人 / 馬嶋 淳 / 山口 竜矢

訪日観光客向けの商品構築をデータ活用を通じて支援

まずJITが設立された背景や目的についてお聞かせください。

廣門:2020年のコロナ禍においては海外からの観光客受け入れが完全にストップし、国内観光業界は大きな打撃を受けました。その後「GoToトラベル」などの施策により国内旅行についてはある程度回復し、宿泊事業者や観光事業者も国内旅行向けの商品開発に注力するようになりましたが、その一方で訪日観光客向けの観光商品については一気に手薄になっていました。

私は当時JTBに所属していたのですが、いずれコロナ禍が終息すれば訪日インバウンド需要も回復することを想定していましたから、その時に備えてあらかじめ訪日観光客向け商品の準備や企画、構築を進めておく必要があると考えていました。

そこで、JTBが持つ日本国内における豊富な実績とノウハウや仕入力、47都道府県にあるDMC※拠点のネットワークに、Trip.comが持つ中国・東アジアからの観光客を中心とする訪日インバウンド市場についての知見やグローバルにおける販売網を組み合わせることで、宿泊施設や各自治体など事業パートナーの課題解決に向けた最善の提案ができると考え、共同でJITを設立するに至りました。

※DMC(Destination Management Company): 地域の資源を活かした観光地経営を主導し、市場分析や戦略づくり、旅行商品の開発や販売を行う。

具体的にどのような活動を通じて、訪日観光客を受け入れる事業者を支援されているのでしょうか。

廣門:宿泊業者や観光事業者、自治体などが訪日観光客に対して提供する商品の企画や開発などを支援しています。JTBは国内旅行に関する優れた知見を、Trip.comは訪日インバウンド需要に関する膨大なデータを保有していますから、これにさらに観光庁などが公開しているオープンデータを加え、高度な分析を施すことによって「どういう商品を開発・提供すべきか?」「現在の商品トレンドは?」「どのタイミングでどんな商品を提供すべきか」といったことを提案・アドバイスしています。

これらのサービスは弊社単独で提供するというよりは、JTBが日本全国の拠点を通じてさまざまな事業者様や自治体様と連携していますので、このチャネルを通じてJTBと一緒にさまざまな提案や支援を提供しています。

コーポレートサイトの立ち上げを皮切りにモンスターラボとの協業を開始

パートナーとしてモンスターラボを選んでいただいた理由はどのあたりにあったのでしょうか。

廣門:モンスターラボさんとは、私がJTBで新規事業開発を担当していたころに仕事をご一緒させていただいたことがあったのですが、いろんな会社の事業開発を手掛けていらっしゃるだけあり、新規事業立ち上げに関して豊富なノウハウをお持ちだという印象が強く残っていました。そこでJITを新たに立ち上げるに当たっても、モンスターラボさんの知見をぜひお借りしたいと考えました。

上野:廣門さんと初めてご一緒させていただいたのは2017年ごろだったと記憶しております。過去の実績をご評価いただき、この度もこのような形でお声がけいただいたことは大変嬉しく思います。


今回モンスターラボの支援の下に、コーポレートサイトを新設されましたね。

廣門:会社設立から間も無く、まだコーポレートサイトがなかったのですが、社外のお客さまや事業パートナー、さらにはJTBグループ内に対しても弊社の事業内容を広く発信する必要があると考え、なるべく早期にコーポレートサイトを立ち上げることにしました。

ただ、弊社は規模も小さいため、少ない人数と限られた時間の中で構築を進めていく必要がありました。その点モンスターラボさんはアジャイル開発手法を得意とされており、人的リソースおよび時間両方において融通を効かせながら柔軟に対応いただけるのではないかと考えました。

フィリピン・セブ拠点でデザインから開発までを推進

今回、モンスターラボのセブ拠点でコーポレートサイトを制作したと伺いました。

馬嶋:モンスターラボとしても、なるべく早くサイトを立ち上げたいというJIT様の要望にお応えするべく、サイトのデザインと開発を一手に担うことができる弊社のフィリピン・セブの開発拠点を使った開発をご提案しました。得てしてサイトのデザインと構築は別々のベンダーが担当することが多いのですが、これをオフショア拠点で一括して行うことで迅速かつ効率的な開発が可能であると判断しました。

廣門:そうですね。サイトのデザインと構築をまとめてお願いできるという点も、モンスターラボさんを選んだ決め手の1つでした。またサイト立ち上げ後も弊社側で柔軟にサイトを更新できるよう、WordPressをベースにサイトを構築することにしたのですが、一方でWordPressはセキュリティ面で課題があることが不安材料でした。しかしモンスターラボさんからはその点についても解決策をご提案いただいたので、安心してお任せできました。

セブ拠点では、どのような体制でプロジェクトを進めたのでしょうか。

山口:私がプロジェクト全体のマネジメントを行い、そのほかに日本人のデザイナーが1人、現地のエンジニアとテスターが1人ずつの計4人でチームを組成しました。開発期間が2カ月とかなり短かったのですが、あらかじめサイト全体のコンセプトや構成をJIT様の方でまとめていただいていたので、弊社側ではそれに沿って効率的にデザイン・開発作業を進めることができました。

とはいえやはり開発期間は短かったので、なるべく手戻り作業が発生しないよう、週次で進捗状況を事細かに共有したり、デザインをいつでも確認いただける環境を用意するといった工夫を凝らしました。これによって、お互いの認識齟齬に起因する進捗遅れが発生することはありませんでした。

開発中に何か苦労されたことはありましたか。

山口:苦労した記憶はまったくなくて、本当にやりやすかったですね。得てしてサイトのデザインについてのお客さまからのフィードバックは、「なんか違うんだよな……」といった曖昧で抽象的な表現が多くて、なかなか真意が伝わらずに多くの手戻り作業が発生してしまいがちなのですが、今回のプロジェクトではJIT様側からとても具体的で的確なフィードバックをいただけたのでとても助かりました。事前の動作確認作業などにも積極的に協力いただき、「お客さまとベンダー」という関係ではなく、どちらかと言えば一緒にプロジェクトを進めていくパートナーのような関係が構築できたかなと思います。

野中:弊社自身がまだ会社として立ち上がったばかりで人的リソースが限られており、今回のプロジェクトに参画したメンバーも総務担当の私を含め、これまでサイト構築やプロダクト開発の経験がない者も多かったのですが、そういう者でもきちんと付いていけるようにモンスターラボさんに丁寧に伴走していただいたので、とても助かりました。

海外のオフショア拠点で開発を行うことに対して、不安を感じることはありませんでしたか?

廣門:以前同じように海外のオフショア拠点と連携しながらプロダクト開発を行った経験もあったので、その点についての不安は一切ありませんでしたね。

今後は新規事業開発の支援も幅広く提供してく予定

このコーポレートサイトは無事予定通り公開されたのでしょうか。

野中:はい。当初の予定通り2カ月で構築作業を終えて、無事公開できました。その直後からサイト内に設けた問い合わせフォームを通じて、いろんな企業の方から問い合わせをいただいています。中には、当初想定していなかったような意外な業種・業態の方からの問い合わせもあります。

廣門:例えば訪日観光客にWi-Fiやモバイル通信のサービスを提供する企業や、イベント・プロモーション事業者などからの問い合わせもありました。私たちがこれまで想定していなかったようなニーズを知ることができて、新たな気付きが得られていますね。

飼手:中には、築地の小さな飲食店を経営している方から「うちでもインバウンドをやりたいけど、どうすればいいのか」という問い合わせをいただいたこともあります。また面白いところでは、JTBグループ内の社員からの問い合わせが舞い込んできたこともあります。まだJTBグループ内で弊社の存在が十分に認知されていないこともありますが、JTBグループ内でも現在訪日インバウンド事業を強化していこうという機運が高まっており、ネットで情報収集する中で弊社の存在に着目するJTB社員も多いようです。


社内外のさまざまな方面から多くの反響があったのですね。ちなみに今後はどのように事業を展開していこうとお考えなのでしょうか。

廣門:日本企業であるJTBと海外企業であるTrip.comの間の架け橋となって、弊社設立の目的である「訪日インバウンド旅行商品のコンテンツ構築」の活動をより加速させていきます。これとともに、現在の「東京・大阪への訪日観光客の集中」という状況を是正するために、地方への訪日観光客の誘客にも力を入れていきたいと考えています。そのためには、現在各所で問題となっているオーバーツーリズムの問題などにも取り組む必要があると考えています。

しかし、いくら魅力的なコンテンツを開発しても、それをきちんとプロモーション、販売できる体制やプロセスがなければ実際の誘客にはつながりません。そのためには商品作り、プロモーション、販売が一体となってPDCAサイクルを回していく必要がありますが、JTBをはじめとする大手旅行会社はこれらの機能が縦割りになっている場合も多く、そこで弊社ではこれらの機能をすべて1社で網羅することで、より実効的な施策を企画・提案していきたいと考えています。

そうした取り組みを進めていく上で、モンスターラボにはどのようなことを期待されていますか。

廣門:現在さまざまなビジネスプランの企画や実行に向けた取り組みを進めていますが、モンスターラボさんはさまざまな企業と新規事業開発に取り組まれてきた経験をお持ちなので、それらを通じて蓄積した知見やノウハウをぜひ活用させていただければと考えています。

上野:既に水面下ではさまざまなご相談をいただいていますので、弊社がこれまでさまざまなお客さまの事業のお手伝いを通じて蓄積してきたナレッジを活用しながら、JIT様の事業開発を支援させていただければと考えています。

また今回のコーポレートサイト構築プロジェクトのように、実際にプロダクトやサービスを実装するための開発リソースも自社で保有していますから、事業の企画・立ち上げからサービス・プロダクトの開発、さらには収益化の支援まですべてのフェーズに渡って伴走していきたいと考えています。

ありがとうございました。

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