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2017/01/20
偉大なイノベーターは誰のためにサービスを創ったのか

社内ベンチャーや新規事業立案コンテントで、世の中に何か新しいサービスを提供したい。または、社内にあるリソースを活用して新規事業を起こしたい。。熱意はあるけど、具体的に取り組みたいことが中々見つからない。。といったご経験をお持ちではないでしょうか。今回は、そんなケースを想定して、現在多くの人に使われているサービスがどのように生み出されたかの源泉をヒントに、新規サービスを創りたい人がまず何をすればいいかについて考察していきます。

| 課題が山積している労務の領域

SmartHRは、「すべての人が、価値ある仕事に集中できるよう社会保障制度をもっとシンプルにフレンドリーに」という理念の元、2015年11月に株式会社KUFUによって世に誕生した労務領域の仕事をスムーズにするサービスです。労務の領域は、「大量の書類を作成しなければならない」、「管轄が複数の役所にまたがっているので、いくつもの役所を巡らなければならない」など課題が多く存在していました。

| 身近な人の苦労を参考にして生み出したSmartHR

KUFUの代表取締役である宮田氏は、最初からこの領域でサービスをつくろうと考えられていたのではなく、サービスの種となる「世の中の課題」を探していたものの、これだと思える課題が見つけられず苦労されていたそうです。

(SmartHRを運営する株式会社KUFU代表取締役、宮田氏の写真)
(SmartHRを運営する株式会社KUFU代表取締役、宮田氏の写真)
そんな時、当時産休中だった宮田氏の奥さまが産休申請の書類を整理するのに苦労されている姿がふと目にとまります。その出来事から、もしかしたら労務の領域にはまだまだ取り組めることがあるかもしれないと思いはじめ、様々な企業へのヒアリングを開始。
地道なヒアリングの結果、社会保険・雇用保険は多くの人の生活を支えているものの、煩雑な紙でのやりとりが多く、手続きに人事労務担当者の貴重な時間を大きく奪っているという現状が見えてきます。その現状を変え、これからも多くの人の生活を支え、またそれにより人事労務担当者が本来取り組みべき採用や従業員の働きやすさの向上を可能にするSmartHRがリリースされました。
(SmartHRのUI画像)
(SmartHRのUI画像)

| 妻の買い出し時間を短くしたい. オートバイの原型であるバタバタ

もう一つ、オートバイが現在のように世界中で利用されるきっかけの一つになった、原動機付き自転車”バタバタ”が生まれた背景を辿ってみます。

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バタバタとは、初めてホンダの名で製品化した自転車補助エンジンをつけた自転車です。1947年から1951年まで継続生産されたホンダA型のことで、「バタバタ」と爆音が響き渡ることからその愛称がついたそうです。やがてこれが現在も多くの人に親しまれているスーパーカブへと進化していくわけですが、バタバタがうまれたきっかけもSmartHRの宮田氏と同じように、本田宗一郎氏の妻・さち氏への想いでした。
終戦直後に、苦労して買い出しにでかけていた妻・さち氏の苦労を少しでも楽にするにはどうすればよいか?…自転車のスピードをあげたら楽になるのではないか、ならば湯たんぽでエンジンをつくろう、といった具合にオートバイ研究が始まり、バタバタが誕生したそうです。
(本田宗一郎氏と妻・さち氏の写真)
(本田宗一郎氏と妻・さち氏の写真)

| 身近な人の悩みに寄り添うことがイノベーションに繋がる

今回は2つの事例のみでしたが、共通しているのはどこか遠くの誰でもいい誰かに向けたサービスではなく、自分自身や身近な人から着想を得て、それは多くの人が抱えている課題なのではないか?と発想を膨らませた点です。多くの人が使う新規サービスを創りたい、と思い始めると想像を膨らませすぎてしまうこともしばしばあると思いますが、時代に関係なく、良いサービスとは身近な人の悩みに寄り添うことから始まることをこの2事例は教えてくれます。何か世の中に新しいサービスを創ってよい影響を与えたい ! 未経験のことに挑戦したい!と思われている方は、ぜひ一度身近なところにイノベーションの種がないかを探して見るといいかもしれません。

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