「KPI」という言葉を聞いたことはありますか?

KPIとはKey Performance Indicatorの頭文字をとった用語で、日本語では重要業績評価指標と言います。

KPIはWeb戦略に欠かせないもので、適切なKPIを設定し運用することで、Web戦略を成功に導くことができます。

一方で、KPIは組織の特性や戦略によって大きく異なるものなので、Web担当者になって日が浅い方は、どのようにKPIを設計・管理していいかわからないかもしれません。

なので、今回はKPIを設計する際の注意点と、どのように設計すればいいかを紹介したいと思います。

KPIを設計する際に大切にしたい3つのこと

KPIを設定する前に、ゴールが明確になっていること

KPIは、測定できるものであれば何でもいいというわけではありません。必ずゴールにひもづいたKPIを設定しましょう。

ゴールというのは、Web戦略で達成したい目標のことで、「指標」「期間」「値」によって構成されます。

例えば、「問い合わせ数を2018年12月までに月間100件以上にする」は明確なゴールと言えます。

この場合、問い合わせ数が指標、2018年12月までが期間、月間100件以上が値です。

定量的で測定可能な、ゴールに紐づいた指標になっていること

KPIは、定量的で測定可能なものにしてください。もちろん、ゴールに紐づいている必要があります。

Google Analyticsの画面を見ていただければわかるように、基本的には数値データとして得られた情報をKPI管理します。

KPIを設計・管理するということは、そのほとんどは数値データを扱うことですので、数学や統計学の知識もあると良いと思います。

ただ、数値ばかりを追い求めることはやめましょう。

数値の裏には必ずユーザーがいて、測定結果はそのユーザーとあなたのサイトのコミュニケーションの結果ということを常に意識しましょう。

見た人が意思決定や行動を起こすことができる指標になっていること

3つ目が一番大事なことであり、KPIを設定・報告する理由です。KPIはゴールを達成するための軌道修正に使うべきものです。

測定できる全ての数値をKPIにしてしまうのではなく、見た人が意思決定や行動を起こすことができるものをKPIにしましょう。

この「見る人」という部分がとても重要です。

例えば、「自然検索からの流入数」をKPIに置いた時、実務担当者にとっては適切ですが、上司や経営層に適切とはあまり言えません。

このように相手にあわせて報告するKPIを変えましょう。

最適なKPIを見つけるために – 分割して考える

では、実際にKPIを設定してみましょう。

最適なKPIを見つけるアプローチとして、データツリーを描いて調べる方法と、ビジネスロードマップを描いて調べる方法があります。

データツリー

データツリーを使えば、ゴールを分解していくことでゴールの指標を構成する要素を調べることができます。

分解の仕方は、ゴールによって違うので、例えばお問い合わせ数を「商品Aのお問い合わせ数」「商品Bのお問い合せ数」というように分解しても問題ありません。

ビジネスロードマップ

ビジネスモデルロードマップを使えば、ゴールの指標までのプロセスを可視化し関連性の強い要素を調べることができます。

この場合、お問い合わせまでの一連のプロセスを描いた後、矢印でそれらをつなげることで関連性を見出すことができます。

どちらを使えばいいの?

どちらも使うと良いと思います。

データツリーは、ゴールに関係する要素を洗い出すことができるので重要な要素の見落としがなくなります。

Excelにまとめやすい構成なので予測シミュレーションなども簡単に行うことができます。

ビジネスロードマップは、プロセスを可視化するのでビジネスの課題発見や情報共有を行いやすく、会議やプレゼンで使うことが可能です。

要素を洗いだしたら、KPIを決める

要素を洗いだしたら、KPIを決めましょう。

自分が担当するKPIはなるべく1つに絞ったほうがいいです。

もちろん、KPIにしていないから測定や監視しない、というわけには行きませんが、KPIに色々な指標を設定しすぎるよりも、1つに絞って尽力したほうが効果が出やすいと思います。

KPIを1つに絞る方法

前述した3つの注意点をクリアしていることが前提です。その上で、「インパクト」「施策の実現可能性」「改善の成功率」が最も高い指標をKPIにすると良いと思います。

またKPIもゴールと同じように指標、期間、値を含めるようにしましょう。

インパクト

ゴールに対する影響度です。

Excelなどで各指標の現在の数値を入れ、値を変えたらゴールにどれくらい影響するのかを見てみましょう。

施策の実現可能性

選んだ指標を改善するとして、その改善施策の実行が難しいものを選ぶより、簡単なものを選びましょう。

改善の成功率

施策の実現可能性と少し似ていますが、こちらは施策が成功するかどうかです。

以上が、KPIを設計する際の注意点と、設計方法の簡単な紹介でした。

もっと詳しく知りたい方は、下記の本を参考にすると良いと思います。

ビジネスロードマップの描き方やKPI設計、実際の分析方法が記載されています。

とてもわかりやすく書かれており、事例として扱うサイトの種類も豊富なので、新人Web担当者の方にとてもオススメな本です。

>現場のプロがやさしく書いたWebサイトの分析・改善の教科書 Googleアナリティクスと、その他ツールを使った実践的ノウハウ [Kindle版]

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