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2017/01/17
創造性とデザイン思考

このメディアでは、「シナリオグラフ法」や「バリューグラフ法」といった、アイデアの発散、収束技法について紹介することを通して、いかにチームの創造性を引き出していくかをお伝えしてきました。
前回のデザイン思考が生まれた背景に続いて、今回は創造性とは一体何なのかを探ることを皮切りに、デザイン思考が創造性を引き出すプロセスであることを紹介し、その具体的な方法を紹介していきます。

| 「何か独自でかつ役にたつモノを作り出す力」ポール・トーランスの創造性教育研究

創造性教育の世界的権威であるポール・トーランス氏*1は約50年にわたって延べ30万人以上の子供を対象とした研究を通し、「創造性」を定義し、それを評価することを綴られています。
図1 ポール・トーランス氏と子供達 (http://www.torrancecentertulsa.org/2.html から引用)
図1 ポール・トーランス氏と子供達 (http://www.torrancecentertulsa.org/2.html から引用)

代表的な研究では、消防車のおもちゃを渡して「どうしたら改良されるか、楽しいものになるか」というお題を自由に回答させる実験があります。この実験を通し、ポール氏は創造性の一つの定義を「何か独自でかつ役にたつモノを作り出す力」としています。
長年にわたる研究の結果、創造性が高いと評価された子供は、暗記型のテストが得意な知能指数が高い子供たちよりも、その後に起業家や発明家や研究者、医者といった専門的な仕事に就いて活躍されたことも確認されています。では、この「何か独自でかつ役にたつモノを作り出す力」はどのようにして生み出されるのでしょうか。

| ドナルド・トレッフィンガーがまとめた4つのステップ

創造性教育もう一人の権威である、ドナルド・トレッフィンガー氏は、年齢問わず誰もが創造性を発揮できる社会を目指す、CCL (Center for Creative Learning, Inc.)*3において、創造性を引き出すためのフレームワークであるCPS (Creative Provlem Solving)を構築されました。

図2 創造性を引き出すためのフレームワーク:CPS Version 6.1 (http://www.creativelearning.com/images/freePDFs/CPSVersion61.pdf から引用)

図2 創造性を引き出すためのフレームワーク:CPS Version 6.1 (http://www.creativelearning.com/images/freePDFs/CPSVersion61.pdf から引用)

フレームワークの4ステップをまとめると、以下のようになります。
1 事実をまず見つける (Fact-finding)
2 次に問題を発見する (Problem-finding)
3 アイディアをみつける(Idea-finding)
4 解決方法をみつける (Solution – finding)
企業内のサービス開発において、「アイデアだしをする」をする時間が設けられた時、1~3のプロセスが十分に踏まれないまま、いきなり解決策を探り始める。
ということもしばしばあることが想像されますが、そもそも何を解決しようとしているのか?が定義されなければ、創造性が十分に生み出されずサービスを提供することの目的も見失われるでしょう。
そして、この4つのプロセスこそが今日、書店やWebで度々みかける「デザイン思考」の正体です。

| デザイン思考でチームの創造性を引き出そう

以上、創造性とは何かを探りながら、それを引き出す方法としてのCPSを紹介し、それこそがデザイン思考であることをご紹介しました。
神経科学者であるレックス・ユング氏*4は、人間は誰もがアイデアを拡散させて、それを一つにまとめあげる創造性を生得的に持ち合わせていると唱えています。なので、私にはセンスがないし….と諦める必要はなく、ドナルド氏が提唱されている4つのプロセス(デザイン思考)と、これまで当メディアで紹介した様々なアイデアだし手法を参考にしていただきながら、チームの創造性を引き出していってみてください。

[引用]
*1 http://www.torrancecentertulsa.org/2.html
*2 http://www.prufrock.com/cw_contributorinfo.aspx?ContribID=141&Name=Donald+J.+Treffinger%2C+Ph.D.
*3 http://www.creativelearning.com/index.php
*4 http://www.rexjung.com/about/

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