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2016/12/02
サービスに価値を生み出すブレインストーミング

新規サービス開発プロジェクトがスタートして早一ヶ月。毎週のように議論の時間を設けてきたものの、気がついたらチームは停滞。むしろスタート時に比べて、いいアイディアがでてこない。苦しまぎれにブレストをしても、でてくるアイデアはいつも一緒。。。そんなループにハマっていないでしょうか?今回は、そんな困ったときに視点を変えることで停滞した議論に弾みをつける方法をご紹介します。

| 本当に提供したい価値をみつける価値工学の考え方

今回は、価値工学と呼ばれる学問に入門してみたいと思います。価値工学は、アップル社やGM社といったイノベーションを起こし続けている企業で実際に活用され、サービスや製品を提供することで達成したい目標と具体的な方法を一度に見直す方法です。次に実際にアップル社で作成されたバリューグラフを見ながら、書き方とそれによって明らかになる情報を確認してみましょう。

| 本当につくるべきものを書き出すことで気づく

書き方はシンプルです。まず初期に注目していた「空冷ファン」を書き、その上に「なぜ空冷ファンをつくりたいのか?」を書きます。ここでは、「空気の流れをつくる」がそれに当たります。このように「なぜ」を問いつつ、同時にそれぞれについてどのように実現するか?についてブレインストーミングを行って、思いつく限りを書いていきます。

図1 製品価値と目的の考察,1987年,アップル社での討議をもとに作成(設計の科学 価値づくり設計から抜粋)
図1 製品価値と目的の考察,1987年,アップル社での討議をもとに作成(設計の科学 価値づくり設計から抜粋)

完成したバリューグラフを見てみると、当初つくろうとしていた「空冷ファン」の価値は、製品の「信頼性を向上させ長寿命を実現」することにあるとわかり、それを実現するには、「高性能チップ」をつくることに注力するべきではないか?という仮説を得ることもできました。また、それぞれの段階で異なる選択肢を考え出すこともできます。例えば「空気の流れをつくる」ためなら、「ボードを縦に置く」というシンプルな方法でも実現できることがわかり、そのような設計を考えればよいことがわかります。
この例は、製品をつくる価値を明らかにしたものですが、製品ではなくサービスを提供する際の価値についてもこの手法を応用できます。

| 提供時間が遅くお客さんをイライラさせていたアイスクリーム屋

ここではとあるアイスクリーム屋を想定し、どのような価値を提供することでお店が抱えている課題を解決できるかを考えます。このアイスクリーム屋は、味は抜群なものの、提供するのに時間がかかり、お客さんを待たせてしまうのが長年の課題でした。経営者は、「どうすれば今のクオリティを維持したまま、より早く提供できるだろうか?」と考えを巡らせます。この場合についても、簡易的ですがバリューグラフを描いてみます。

図2 アイスクリーム屋のバリューグラフ (筆者作成)
図2 アイスクリーム屋のバリューグラフ (筆者作成)

描いたバリューグラフにより、混雑回避をしたい真の目的は「お客さんを幸せにしたい」という単純ながら、忘れがちな想いでした。それを実現する方法をブレインストーミングで洗い出して、よい商品を提供するだけでなく、「待っている間も楽しんでもらえないか?」といった新たな視点を得て、ではそれを実現するには…と議論が活発になることが想像されます。

| まとめ:真に提供したい価値を見つけて議論を活性化させよう

このように非常に単純な作業ではありますが、新製品や新サービスを開発するにつれて、見落としがちになってしまう真の価値を見つける方法をご紹介しました。いつもブレインストーミングをしているけれど、どうも視点が単調になってしまう時などにも一度価値を見直して、サービス開発の成功を目指してほしいです。

[引用]
・設計の科学 価値づくり設計 石井浩介 飯野謙次

執筆:高畠 大輔 /編集:西本 守人


「いつどこで誰がゲーム」がブレストよりも役立つ話


 

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