国境を超える

世界からベストなチームやメンバーを調達する仕組みを提供しています。 クライアントやプロジェクトの特性に合わせて、世界中のエンジニアやデザイナーなど各分野のスペシャリストたちを組み合わせて最適な開発チームを構築。「クライアントのビジネスを成功させる」という目標のために、力を合わせて価値を生み出します。

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CEO Column

テクノロジーで世界を変える。 ITビジネスが加速、人材が増加している中東事情 vol.1

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テクノロジーで世界を変える。 ITビジネスが加速、人材が増加している中東事情 vol.1

2020年1月

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モンスター・ラボは、世界15ヵ国26都市に拠点を展開しています。(2019年10月時点)

エンジニアやクリエイターなど約1200人のメンバーが、ビジネスの成長や課題解決につながるような、プロダクト開発やマーケティング支援を行っています。

ビジネスのニーズや社会課題は、その時々の時代背景やマーケットの状況によって生まれる世界共通のものもあれば、それぞれの国や都市の社会情勢、ライフスタイル、文化などが関係するローカルならではのものもあります。

私自身も、1年の約2/3は日本国外の世界各地に滞在していますが、その地ならではのニーズや課題、逆に共通したものなどに触れる日々です。その中で、モンスター・ラボと関連がありそうなプロダクト開発やITアウトソーシングの実情も理解しながら、自分たちがどのような形でビジネスや課題のサポートができるのかを考えています。

今回は、新たに挑戦したいエリアのひとつである中東に焦点を当てて、その中でも市場規模が大きいサウジアラビア、湾岸中東諸国の鍵を握るUAE、カタール、オマーン、クウェートの状況を紹介したいと思います。

 

 

中東最大のマーケットとして、IT分野でも注目のサウジアラビア

サウジアラビアの内陸部にある首都・リヤドの経済規模は、国全体の約20%。東側には天然資源、西側には大都市のジェッダもあり、経済が分散しています。

近年は原油価格が下がっているので、民間セクターは停滞気味。とはいえ「Vision 2030」(※石油依存度を減らし、経済を多様化していく取り組み)にあわせて、デジタルトランスフォーメーションに力を入れているので、IT企業は政府セクターからの受注を増やしています。

同じ中東のUAEやカタールと比べて人口も多いので、オイルマネーや外国人労働者に頼るだけでは成長していくことが難しい状況です。しかも、「サウダイゼーション」(※民間企業におけるサウジアラビア国民の雇用を優先させる国家政策)が本格化したので、外国人労働者が200万人ほど減少しました。その影響もあって、サウジアラビアの自国民を積極的に雇用していく必要があります。

採用しなければならないサウジアラビア人は、70の業種と組織人数によって細かく定義されていて、約7段階で評価されます。政府から定期的に査察が入るため、基準に満たない場合は事業が継続できなくなることもあるそうです。

組織規模によって違いますが、IT企業では約20%以上のローカル人材を採用しなければいけません。逆に80%は外国人でよいといえますが、優秀な人材を見つけるのは大変そうです。

現地に開発拠点を持つ企業も増えていますが、ITアウトソーシングという意味では、外国企業に発注するケースも多いです。主に人件費の安いインドやエジプトで、その他にヨルダン、レバノン、東欧が挙げられます。

サウジアラビアは他国の企業や人材を受け入れてくれる環境はあるので、特にこれから成長が見込める政府セクターからのIT関連事業と、どのような形で携われるか注目しています。

 

 

湾岸中東諸国の軸となるUAEと、脱・化石燃料を目指すカタール

UAEのGDPは世界30位、中東では4位とされています。経済、商業、観光など、ほとんどのビジネスはドバイ、アブダビ等の主要都市に集約されています。それを支えているのが、人口の約80%を占めている外国人の存在。そのため、就労ビザも取得しやすいのが特徴のひとつです。

開発現場レベルではUAE国籍の人間がほとんどおらず、多くの企業が多国籍なチームを編成しています。また、IT開発を必要とする多くの企業がインドに開発チームを持っており、CTOなど開発リーダーのバックグラウンドによってアウトソーシング先が決まっているケースも多いです。

各国に訪れる際には、マーケットサイズ、単価、インターナショナルコミュニティ、オープンネスに注目していますが、UAEはどの点も魅力的だと感じています。

カタールといえば、石油や天然ガスの関連産業が盛んなイメージがあるはずです。実際、2019年も国内総生産の6割強を占めています。人口は約300万人弱ですが、カタール人は1割強で、残り9割弱が南アジアや東南アジアなどの外国人労働者です。

GCC(Gulf Cooperation Council: 湾岸協力会議)各国との国交断絶も影響しているかもしれませんが、そのために経済が停滞・縮小しています。ただし、競争が減っていることをチャンスと捉えている人もいます。

特に経済面で、中国とのつながりを強化しています。各企業の案件としては、政府関連が80%以上を占めており、人脈やパートナーがなければマーケットとしての参入は難しいかもしれません。なお、開発は主にインドにアウトソースしている企業がほとんどです。

 

市場規模は大きくないが、成長の期待を含んだオマーンとクウェート

GDP世界70位のオマーンの開発事業の特徴は、市場があまり大きくなくエンジニア単価も安いことです。開発企業の多くは、インド人中心のチームで形成されています。

オマーンで会社を設立するためには、株式を保有したオマーン人またはアメリカ人のパートナーが必要です。また、政府とのプロジェクトを行う企業は、Tender Boardに入らなければいけないのですが、外国の企業はこのTender Boardに入ることができないことが法的に定められています。

現地企業と協力したり、市場でのニーズを上手に捉えることができれば、ビジネスチャンスはあるかもしれません。

クウェートは、国民の多くが公務員や国営企業職員として働き高い報酬を得ています。その他の仕事に関しては外国人労働者に任せ、そのことで石油依存型経済を構築してきました。

しかし政府は、低油価時代を見据えて脱石油を目指しています。それを象徴しているのが、中東湾岸中東諸国のハブになろうと意識している企業が多いということ。

また、クウェートと同様に、中東湾岸中東諸国のハブ的役割をしているバーレーンがカタールと国交を閉ざしていることから、カタールの案件をクウェートの企業が獲得できている現状もあります。ちなみに開発は、他のGCC国と同じくインドや、クウェートよりコストの安いバーレーン等にもアウトソースしています。

なお、クウェートには中東湾岸中東諸国をターゲットにしたスタートアップが多いことも特徴です。

ひと括りで中東といっても、今回紹介したように国ごとに事情が異なります。世界各地に拠点がありチーム編成が可能なモンスター・ラボが、開発事業でどのように貢献できるか? 次回も、中東について紹介したいと思います。

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