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サービス
2014/09/11
NPOからスタートアップに転身したCouchSurfingってうまくいってるの?

2011年に8月にNon-ProfitからFor-profitへの転身&投資ファンドからの出資受け入れを発表して物議を醸したCouchsurfingですが、その後どうなっているかを調べてみました。

CouchSurfingってどんなサービス?

サービスにはどんな変化があった?タイトルしたに配置
宿泊先のマッチングという意味ではAirbnbと似ていますが、CouchSurfingでは金銭を受け取ってはいけないことになっています。 宿泊場所の提供はCouchSurfingの理念を共有する人たちのあいだで行われる善意の行いでなければならないのです。 2004年のサービス開始依頼、献身的なボランティアと寄付によって運営されてきました。

なんでNPOやめたの?

税制上の優遇措置を得られる法人格(501c3)の申請を拒否されたことがきっかけとなったようですが、いずれにせよNon-profitのままではAirbnbやTrippingといった類似サービスと勝負にならないという判断のようです。 サービスを継続・改善していくためにはFor-profitへの転身、つまりお金がもっと必要だったということです。

調達した資金の使い道は?

優秀なエンジニアの確保とサービスの向上とのことです。

For-profitに転身してなにか問題でも?

CouchSurfingはボランティアとユーザーによって育てられたサービスです。運営や開発に直接関わるボランティアだけでなく、宿泊先を提供するユーザー、理念に則った使い方をするユーザーみんなでcommunityを作ってきました。 2011年のFor-profitへの転身はボランティアやユーザーへの相談なく決まったようです。

 

これまでサービスの向上に尽くしてきたボランティアへの株式分配や出資受け入れは行われませんでした。 将来エグジットに成功してもここまでサービスを育ててきた多くの人たちには金銭的な還元は発生しないということです。 古参ユーザーが自分たちの育てたサービスをベンチャーキャピタルに奪われたと感じるのも理解できます。

資金調達とか人事とか

2011年9月の資金調達の際に、Facebook,Linkedinで経験があるMatt Cohlerがボードメンバーに加わりました。 SeriesAでの$7.6M調達に続き、2012年8月にも$15Mの資金調達を成功させています。2012年6月に創業メンバーのFentonとHofferが公式blogにて新しい何かを始めるためにCouchSurfingの日常業務から抜けることを報告しています。(ボードメンバーには残る)

 

2012年4月にTony EspinozaがCEOに就任しましたが、2013年10月に退任し、CouchSurfingの中核メンバーとして働いていたJennifer Billockが暫定的なCEOに就任しています。 次のCEOが決まるまでの繋ぎとのことですが、2014年6月現在未だに次のCEOは決まっていないようです。

 

EspinozaのCEO退任の記事のなかで、40%の人員をレイオフして20人を新たに雇用したという事実も載っています。 ちなみに2012年2月に創業者のHofferが公式blogで「昨年、44名(パートタイム含む)いたメンバーを大幅に削減し、その後35名(半分はエンジニア)まで増やした」と報告しています。 メンバーの入れ替わりは激しそうです。 TechCrunchが情報筋からの情報と伝えるところによると、CouchSurfingは月$800,000ペースで資金を溶かしているようです。

ユーザー数は?

2011年8月時点で350万人だったユーザー数は2013年10月には700万人に増加。 約2年で倍になりました。 ユーザーの絶対数は少ないのですが、経営陣いわく広告は使わずに自然にユーザーが増えているとのことです。 どこかの段階で広告費をかけて勝負に出るのでしょうか。

サービスにはどんな変化があった?

肝心のサービスについては2012年6月にiOS, Androidアプリがリリースされた以外はwebサイトの改善が主で大きな動きはありません。

マネタイズ方法は?

ユーザーが身分証明をする際に払う$25が現状唯一の収益のようです。 資金調達以前から行われていたもので、サービスを使う上で必須でもないので、今後もマネタイズをこの手法に頼るということはないと思います。 いろいろ調べては見ましたが、具体的なマネタイズ案を経営陣が話したことはないようです。 意図的に隠しているのか本当にないのかは分かりません。マネタイズに関して、Will Counchsurfing Implode?という記事がCouchSurfingの現状をうまくまとめていたので、意訳してみます。

 

この記事の冒頭で 「CouchSufingはいまだにマネタイズの方法が見えていないので、このままいくと出資を受けた$22.6Mの資金も近いうちに尽きてしまうだろう」 と言っていますが、現状については 「多くのユーザーがCouchSurfingをイベントの開催やSNSとして使うようになってきており、旅行者のためのFacebook/LinkedInのようになっている(以前は無料の寝床&ホスピタリティの提供が主だった)。これは悪いことではないし、シェアリングエコノミーが一般的になり、より多くの人が旅行を楽しむようになってきたなかでの進化みたいなものだ」 と言っています。

 

マネタイズの手段については、クーポン等の広告や旅行関連業者との提携をあげています。 観光産業は規模が大きので旅行者が旅する前にとりあえずチェックするようなサイトになればマネタイズの方法はいくらでもあるのではないかと思います。

結論

うまくいっているのか?に対する答えですが、人事関連のゴタゴタをのぞけばうまくいっているのではないかと思います。広告を主体としたマネタイズはやろうと思えばすぐにできるのですが、そこに手を出さずにサイトの改善やアプリの開発に注力できているのはうまくいっている証かと思います。昔からのユーザーからはネット上で熱烈な批判を受けていますがユーザー数は順調に増えています。 コアユーザー向けのサービスからライトユーザーが気軽に使えるようなサービスへの移行もうまくいっているということでしょう。

 

今のところマネタイズをする気配がまったく見えないので、いつからどのような形マネタイズを始めるのか注目です。

 
参考記事:
CouchSurfing Raises $15 Million Series B From General Catalyst Partners, Menlo Ventures, Others
Tony Espinoza Steps Down As CEO Of Couchsurfing, Jennifer Billock Steps Up As Interim As Startup Lays Off Staff, “Doubles Down” On Mobile

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